超書店員によるシフトの作成方法【Part2】

超書店員によるシフトの作成方法【Part2】

じゃあいったい、来月のシフト作りはどうすればいいのか?


さて、シフト作りの大切さ、長期的なシフト作りの考え方をPart1では紹介しました。

しかし、年間で雑給の予算管理をするには、予算作りの話やオペレーションの改善の話まで盛り沢山になってしまい、明日からじゃあやってみよう。とはいきません。

とは言いながら指を咥えていても仕方がないので、じゃあ来月のシフトはどうやって作ればいいの?

という問いに対し、もう少し実践的なシフトの作り方を紹介します。

 


年間でも月間でもシフト作りに関しては同じことが言える


Part1で説明した通り、シフトと売上は一致すべきです。

そして、売上推移は年間を通してある程度決まっているという話をお伝えしました。

では月間ではどうでしょう。

これはもちろん短期的にも同じことが言えます。

 

考えてみてください。

1月の前半と後半の売上、5月の前半と後半の売上、7月の前半と後半の売上、12月の前半と後半の売上、恐らくまったく異なる売上になります。

とうことは、シフトの人数も変えるべきです。

1カ月を4週間に分けた時に、週ごとの売上推移はある程度決まっています。

これから売上が上がっていくのか、下がっていくのか、変わらないのか、第何週を機に変化していくのかを考えてみてください。

 

そして、第1週シフト、第2週のシフト、第3週のシフト、第4週のシフトの人数を調整するのです。

|朝何人|昼何人|夕方何人|夜何人|これでシフト管理をしているのであれば、週ごとにこの「何人」を調整してみてください。

 


売上推移はどこにあるの?


今後の売上がどんな風に推移していくのか、今までのデータを蓄積しているのであれば、そこからある程度読み取れます。

しかし、そのようなデータを持ってる書店ばかりではないと思います。

そういう場合は、必ず取次に依頼しましょう。

全国平均(〇〇地方とか、店舗形態別にはデータを加工すれば出せる)になってしまいますが、前年の推移などはすぐに用意してくれるはずです。

 


この推移は売場戦略・マーチャンダイジングの基本になる


少しだけシフトから話がそれますが、この売上推移はシフトだけでなく、売場の基本となります。

担当を持っているスタッフ全員が把握しておくべきデータです。

 

例えば、

来月は第3週から売上が伸びてくる(お客様の数が増えてくる)から、第2週目までにフェア台を入れ替えて、売上を伸ばしていかなければいけない。だったら注文はここまでに出さないと。

来月は第2週目から売上が落ちる(お客様の数が減る)から、前半で貯金をつくるべく、平台を入れ替えて、今月中に棚の非稼働商品を早めに入れ替えておかないと。

などと、計画を立てる必要があるからです。

 

シフトを作るために必要なデータですが、売場の計画を作る上でも必要になってくるので、必ず把握しておいてください。

2カ月前くらいのものまで把握しておいていいのではないでしょうか。

 


これでシフトを仕上げるにはまだ早い


ここまで売上とスタッフの数を連動させてシフトを作成する話をしてきましたが、これだけでは書店のシフト作りの話は終われません。

これではただ、人員を減らして人件費削減を推し進めるだけで、売上アップのためのシフト組みになっていません。

 

どうすればいいのかは、もう少し長くなるので続きは別の記事で紹介します。

あと少しで、来月のシフトをどう作ればいいのかお伝えできます。

 

ここでは、これを覚えておいてください。これが来月のシフト作りの基礎になります。

  • 売上推移を反映させたシフト作りにすること
  • 1ヵ月(短期的)の中でも売上推移は存在するため 第1週、第2週、第3週、第4週でシフトの人数を変える
  • 売上推移がない場合は、取次に依頼して手に入れる
  • 売上推移は売場戦略の基本となるため、担当者全員が把握しておく必要がある

上記のことを踏まえ、売上を作るためにシフトをもうひと工夫させる必要があります。

運営力[management]カテゴリの最新記事