雑誌の陳列の基本は「鱗陳列(うろこちんれつ)」

雑誌の陳列の基本は「鱗陳列(うろこちんれつ)」

最近では、売場変更を行う際に、本のスペースを減らし文具売場を拡張するという書店も多くみられます。
書店における本のスペースはどんどん減る一方です。

雑誌の販売部数は、1995年をピークに下がり続けており、発行部数銘柄も2004年をピークに下がっています。とはいえ、雑誌カテゴリは、書店の売上の稼ぎ頭といえます。
それもそのはず、書店における雑誌カテゴリの売上構成は、大型店で18%程度、小型店では38%程度となっています。

そんな雑誌カテゴリですが、売場面積は減らされつつも、在庫を保ち、売上を確保し続けるにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、雑誌売場の基本である鱗陳列(うろこちんれつ)を紹介します。


雑誌売場の陳列方法


雑誌売場は面陳列が基本です。

雑誌売場を見渡してみると、表紙をより多く見せるための什器が用意されています。
本の判型も大きく、厚みも少ない雑誌という本には、面陳列がピッタリの売り方といえます。

ただし、面陳列には弱点もあります。
面陳列は、1つ1つの本の表紙を見せることができる代わりに、場所をとる(在庫を多く置けない)というデメリットがあります。
先ほども紹介したように、雑誌の発行部数は減り続けているとはいえ、現在でも年間3,000タイトル近くの雑誌が発行されています。ムックも合わせれば、縮小され続ける雑誌売場に置くべき商品は現在も多いといえます。


雑誌をより多く面陳列できるのが鱗陳列(うろこちんれつ)


こうした現状を踏まえ、より多く雑誌を陳列する方法に、鱗(うろこ)陳列という方法があります。
鱗陳列とは、文字通り「魚のウロコ」のように、パッと見で1面1面が認識できる程度に、左右の本を少し重ねながら展示する方法です。

当然本を重ねれば展示量は多くなりますが、とりあえず重ねればいいというわけではありません。鱗陳列には基本となる重ね方の法則があります。

表紙の左側が必ず見えるように重ねます。この鉄則を守らなければいけません。
理由は、本のタイトル(日本語)は左側から書き始めるため、左側が見えていないと何の本なのか分からなくなってしまうからです。

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